2017年09月16日

【お知らせ】「川柳サイド Spiral Wave」第2号

川柳サイド2.JPG
2017年9月18日(月祝)の第五回文学フリマ大阪で、川柳作品集「川柳サイド」第2号(500円)が発売されます。ブースはE-50。作品参加者は飯島章友・川合大祐・小池正博・酒井かがり・樹萄らき・兵頭全郎・柳本々々の7人です。
また同じブースで小池正博・八上桐子が作成した石部明フリーペーパー「THANATOS 3/4」も手に入るそうです。ぜひお越しください。時間は11:00〜17:00、会場は堺市産業振興センター イベントホールです。

第五回文学フリマ大阪

posted by 飯島章友 at 17:00| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

めぐりゆく季節に:200字川柳小説  川合大祐

アホといえば坂田だが、『帰ってきたウルトラマン』のヒロインは坂田アキと言うのだった。惜しい。何が。夏。夏はもう過ぎてしまった。アホの、いやアキの坂田も番組途中でナックル星人に殺されてしまった。可哀相である。祭り。だから秋。郷秀樹、という冗談みたいな名の奴がウルトラマンなのだが、結婚したら郷アキである。語呂が悪すぎる。今回小説として体を成していないが、それを称してアホと呼ぶ。そーれそれそれお祭りだ。

  夏祭り体全体アホになる  池上とき子(「川柳の仲間 旬」No.213 より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

だったんだ:200字川柳小説  川合大祐

猫の惑星があった。あいにくと猫座にはなかったが、そもそも星座という概念が猫の惑星にはないのだった。星は巨大な猫だった。縞猫だったのか三毛猫(だとすればおおかた雌だろう)だったかわからない。それでも宇宙空間に浮く眠り猫は、ときおり身をよじらせながら、あくびをするのだった。あくびのたびに、五重塔が倒壊するので、絶望した宮大工は首を縊ろうとした。深い森の一本の木。それが惑星猫の毛か、木かわからなかった。

  縊死の木か猫かしばらくわからない  石部明(「セレクション柳人3 石部明集」より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

ゲスト作品「斉唱」を読む


あきらめたヒトデそれでも星の形


それでも、という言葉が好きだ。大抵は否定的なニュアンスの語句のあとに接続し、それを踏まえた上でなおも何かを選ぶという、その祈りにも似た切実さが好きだ。ヒトデはかつて何をあきらめてしまったのだろう。どうして星の形でいることを選んだのだろう。この句は直接的には多くを語らないが、そのような「余白」について思いを馳せずにはいられなくなる程の、きりきりとした切実さに満ちている。

posted by 倉間しおり at 01:25| Comment(0) | 今月の作品・鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

突っ切る   山下和代


九月のスタートラインは飛行雲

ダダダッとダダダダダッと脱皮せよ

喪主ご挨拶を突っ切る自転車

孤独って踊り字の未体験ゾーン

沈黙にヒステリックなフライパン

余情も余韻も余波で押し寄せる

世界遺産になるか廃品になるか

あきらめないひも付きピンチの大車輪



【ゲスト・山下和代・プロフィール】
2004年より   短歌をつくり始める
2005年より   川柳をつくり始める
2017年現在   短歌「合歓の会」会員
          「川柳木馬」同人
          高知産で高知市在住



縦書き画像をご覧になるばあいは以下をクリックしてください
突っ切る.gif

posted by 飯島章友 at 00:00| Comment(0) | 今月の作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする