朝が来て、妻が蛤を付けていた。ニュースでは、アナウンサーが蛤を付けていた。偉い国会議員があんまり偉くない言動をして、頭を剃りあげて謝罪していたが、蛤を付けていた。生活苦のあまり生活保護を受けて批難されているロックンローラーが蛤を付けていた。パソコンを開くと、どいつも#のあとにずっと蛤を付けていた。町へ出た。行き交う人みなが蛤を付けていた。全く世の中はなっていない。俺はラディカルな浅蜊派なのだった。
蛤のはげしく見開いている 八上桐子(「この春の」より)
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