2017年02月12日

ダンス・ウィズ・モスラ:200字川柳小説  川合大祐

まこと、モスラさんのまえでで踊る舞子さんちゅうもんはな、えれえずくのいるお役目だもんで、はあるかこっち、つとめる者もおらんくなっちまった。見らし、モスラさんも呆れて卵から孵って来ないに。若えのには、モスラさんが寝てたほうが平和でいいっちゅうもんもおるけど、奴らだって、ほんとは見てえずら。モスラさんがもう一遍、卵から這い出して、羽広げてけえってくるところ。まあ、卵が腐ることあねえ。ここは冬の国だに。

  おいそれと腐りはしないフラダンス  榊陽子(「ユイイツムニ」/『川柳サイド Spiral Wave』より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする