2017年05月28日

ビバノンノン:200字川柳小説  川合大祐

「ぬばたま湯」がバスクリンを使っていた問題で閉鎖される前夜、ばらまかれた化学兵器で人類は滅びた。地球上のあらゆる生物が滅びた。ただ「ぬばたま湯」の太陽光自動給湯システムのみがうんうんと稼働していた。数億年が経った。「ぬばたま湯」はまだ建っていた。そしてその浴槽では、化学反応が起ころうとしていた。バスクリンと化学兵器が化合して、生命体が産まれようとしていた。やがて新たな時代、バスクリン期がはじまる。

  バスクリンばらまいて世界変えてやる  瀧村小奈生(ゲスト作品「射干玉の」より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする