2017年07月02日

ヒューマン・コックファイト:200字川柳小説  川合大祐

戴冠してから四十年、不敗の王者でいる訳だが、この四十年いちども試合をしていないのは矢張り問題だろうか。「エンヤに合わせて踊りながら、互いの鼻腔に突っ込んだ歯ブラシを引き抜き合う」という単純なルールなのに、挑戦者が誰も来ない。これはエンヤが良くないな。ビーチボーイズにしよう。それにしても暇なので道場破りにでも行く。すいませーん王者ですが。何の王者か、ですか。忘れました。それじゃまた。明日はどっちだ。

  春うらら鶏冠をつけるのを忘れ  広瀬ちえみ(今月の作品「切手の鳥」より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする