2017年09月01日

ゲスト作品「斉唱」を読む


あきらめたヒトデそれでも星の形


それでも、という言葉が好きだ。大抵は否定的なニュアンスの語句のあとに接続し、それを踏まえた上でなおも何かを選ぶという、その祈りにも似た切実さが好きだ。ヒトデはかつて何をあきらめてしまったのだろう。どうして星の形でいることを選んだのだろう。この句は直接的には多くを語らないが、そのような「余白」について思いを馳せずにはいられなくなる程の、きりきりとした切実さに満ちている。

posted by 倉間しおり at 01:25| Comment(0) | 今月の作品・鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

突っ切る   山下和代


九月のスタートラインは飛行雲

ダダダッとダダダダダッと脱皮せよ

喪主ご挨拶を突っ切る自転車

孤独って踊り字の未体験ゾーン

沈黙にヒステリックなフライパン

余情も余韻も余波で押し寄せる

世界遺産になるか廃品になるか

あきらめないひも付きピンチの大車輪



【ゲスト・山下和代・プロフィール】
2004年より   短歌をつくり始める
2005年より   川柳をつくり始める
2017年現在   短歌「合歓の会」会員
          「川柳木馬」同人
          高知産で高知市在住



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posted by 飯島章友 at 00:00| Comment(0) | 今月の作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする