2018年10月30日

きょうの図解鑑賞57ー歯でかんがえる地球ー/柳本々々

歯のなかった頃には山と川だけだった  森茂俊
(川柳北田辺64号2016年1月)

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2018年10月29日

きょうの図解鑑賞56ーうさぎたち、仲間たちー/柳本々々

うさぎ毛のミトンはめたら仲間だね  岡谷樹
(川柳北田辺64*2016*1)
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きょうの図解鑑賞55ー反人間ー/柳本々々

システムどおりに桜の樹の下へ  藤本鈴菜
(川柳北田辺63*2015*12)
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「川柳杜人」259号・鼎談『hibi』をどう読んだ?

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川柳「杜人」第259号
発行人 都築裕孝
編集人 広瀬ちえみ


川柳杜人社連絡先など


川柳杜人社は、昭和22年に設立された歴史の長い川柳吟社。宮城県に拠点に置き、柳誌の「川柳杜人」を季刊で発行、同人には加藤久子さん、佐藤みさ子さん、広瀬ちえみさんら、現代川柳界隈で有名な作家さんもいます。

259号では、「鼎談『hibi』をどう読んだ?」という記事に注目しました。全9ページです。八上桐子著『hibi』(港の人)は、今年話題の句集ですよね。鼎談の話者は川柳の妹尾凛さん、短歌の谷じゃこさん、俳句の中山奈々さん。以下、印象に残ったくだりを手掛かりに、わたしの『hibi』にたいする感想を述べてみたいと思います。

「買って帰って読もうとしたけれど、さーっと読めなかった。一句一句にひっかかって、ひっかかりながら読みましたね。装丁も、句も、こだわっている。」(P.2 じゃこ)

『hibi』は全172句の句集。ひっかかりながら読むには丁度いい、厳選された収録数でした。歌集などを読んでいると、500首以上掲載されたものもありますが、もっと収録作を厳選したほうが読者の印象に残りやすいのではないか、と思うこともたまにあります。私的には宇佐美ゆくえ著『夷隅川』(港の人)は、700首近く収録されていますが印象深く、かつ心地よく読めました。でもそれは、『夷隅川』に描かれた作者の境涯や表現方法がたまたまじぶんと合っていたからであり、実際はなかなかそのような長編歌集にはめぐりあえません(橄欖追放・第169回 宇佐美ゆくえ『夷隅川』)。

「光のあてかたで句もいろんな読み方ができるし、句にはしかけがあるし、並び方も読者にどう見せるか考えていると思います。かなりこだわっているのに、胸焼けしませんでした。」(P.4 凛)

わたしも胸焼けしませんでした。その理由は、前述のように収録作品数が厳選されていたこともあるでしょう。でもそれ以上に、『hibi』には水系統や夜系統の静謐な言葉が多く採用されていること、そして一般の川柳作品と較べてひらがなの分量がとても多く、意味が重くのしかかってこないことが、理由として挙げられます。

「一見すると、きれいそうに見えているのに、鋭さ、闇の深さ、あとからがじわじわ来る。さらっとしているようでいても、言うことは言うよって。」(P.8 奈々)

この鼎談でも言及されているのですが、『hibi』は水分量が多い句集ではないでしょうか。あくまでも印象ではありますが。いわば『hibi』の句語は、言の葉というより言の水(ことのみ)といったほうがいいくらいで。あ、言の水というのはわたしの造語です。辞書にそんな言葉はありません。句語が言の水であるのなら、あとからじわじわ浸透してくるのも道理です。言い切りの文芸、などともいわれる川柳において八上作品は明らかに少数派でしょうね。しかし、だからこそ『hibi』は異彩を放つ句集なのです。

【同人作品・杜人集・誌上題詠】
針の穴抜ける巨きなおばあさん  加藤久子
どうしたらいいのほこらしげな穴を  広瀬ちえみ
関ヶ原だけど圏外だから帰るね  月波与生
顔で切るいつもの場所のくもの糸  関村和子
100%くすっと笑う多年草  妹尾凜
速報のテロップ時に砂も吐く  きくちはるか
のどの奥に悪魔が顔を出している  佐藤みさ子 (誌上題詠「悪魔」)

関村和子さんの作品、伝統川柳のスタイルですね。こういう伝統川柳をもっともっと読みたいです!


posted by 飯島章友 at 00:00| Comment(0) | 柳誌レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月28日

きょうの図解鑑賞54ー違法者たちー/柳本々々

盗みぐせついた指から切りおとす  笠嶋恵美子(川柳北田辺2016*2*65)

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posted by 柳本々々 at 13:40| 柳本々々・一句鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする