2018年11月06日

現代川柳ドリル11 豆腐をかじったら Aが出るんですよ構文/柳本々々


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【例句】豆腐をかじったら 血が出るんですよ/中村幸彦

【適当句】豆腐をかじったら 詩が出るんですよ

【ポイント】
*1音ですが、1音っていうのはけっこう限られてくるのでむずかしいです。素とか、無とか、芽とか、魔とかありますね。死も。
*この句は「豆腐」に「かじ」るという動詞を使ったところがポイントかもしれません。「かじ」るによって豆腐がかたいものになる。そこから血につながってゆく。ふだんかじらないものにかじるをあてるという発想はいろいろつかえるかもしれません。米をかじる、パンケーキをかじる、ラーメンをかじる、杏仁豆腐をかじる。
*どうして川柳にはバイオレンスがおおいんだろう。と、ときどき不思議なきもちになります。ただ暴力というのはかなり積極的な世界への過剰すぎる働きかけということもできます。そういうところが関係しているのかもしれません。


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現代川柳ドリル10 圧力鍋にはAがいっぱい構文/柳本々々

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【例句】圧力鍋には春がいっぱい/丁稚一号

【適当句】圧力鍋には島がいっぱい

【普通句】圧力鍋には芋がいっぱい  

【ポイント】
*「圧力鍋」という割となんでも入れられそうな器への2音で、入れられそうなものを入れてしまうとわりとふつうになってしまうので難しい。丁稚さんのように「春」と抽象的ででかいものを入れるとすごくしっくりくる。川柳はせまいところがひろくて・ふかい。
*ちょっと部屋や世界をうろうろして2音のものを探してみてもいいかもしれない。2音の旅とよぼう。「なにさがしてるの?」「2音」
*愛がいっぱい、とかそういうふうにストレートにふっきれてもそれはそれでいい。まくらもとにおいておこう。


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