2020年11月10日

『はじめまして現代川柳』/小池正博 編著

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『はじめまして現代川柳』/小池正博 編著/書肆侃侃房/定価:本体1800円+税


もうお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、現代川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』が発売されております。35名の76句選です。

川柳というジャンルはアンソロジーがあまりありません。なので、過去の柳人(川柳作家)の作品に触れるためには、高いお金を払って古本を購入しなければならないことも少なくありませんでした。でも『はじめまして現代川柳』が出たからにはもう大丈夫です。

戦前の木村半文銭・川上日車や、戦後の中村冨二・河野春三など、現代川柳のルーツともいえる柳人の作品群が収録されています。もちろん石部明や石田柊馬、なかはられいこに代表される、平成の川柳を牽引してきた柳人も大勢収録されています。またポスト現代川柳として川合大祐・柳本々々・暮田真名ら、若手柳人も抜かりなく収録されています。最終章には「現代川柳小史」が付されており、順を追って現代川柳史を理解することもできるのです。

アンソロジーというのはそのジャンルの名作を手軽に確認でき、また歴史的な発展を知ることができるため、後々まで重宝するものです。わたしも短歌を始めたころに購入した小高賢 編著『現代短歌の鑑賞101』(新書館・1999年)『近代短歌の鑑賞77』(新書館・2002年)を今以て使いつづけています。同じように本書も、これから先ずっと皆さんにとって有用な一冊になると思います。
posted by 飯島章友 at 22:00| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする