2015年02月11日

勇気のための川柳処方箋@ いっしょに、生きる。

干からびた君が好きだよ連れて行く  竹井紫乙

  *
この句の「連れて行く」をみてほしい。
「連れて行く」つもりなのだ。

どうして?

「君が好きだ」から。

どんな君でも?

そう、たとえ「干からび」ていても。

この句の語り手のきもちは、もう、決まっている。

「連れて行く」つもりなのだ。
たとえ、きみがずたぼろのがたがたのぼろぼろでも。
ひきずってでも、きみをつれていくつもりなのだ。
そう、いいきったのだ。語り手は。

だから、この句の勇気は、
きみがどんな状態になろうと、
あなたと共に生きることをこの句が決心しているところにある。
どこまでだって、あなたを連れてゆく。
連れてゆくということは、ともに生きようとすることだ。
だから、この句は、勇気をくれる。
どんなにだめになっても、あなたをみつけてつれていくひとが、あらわれる。
それは、あとからあとからあらわれる。
あなたがどんなにへたっても、ひからびても、可能性は
むげんだいなのだ。
それが、この句の、勇気!


posted by 柳本々々 at 22:06| Comment(1) | 柳本々々・一句鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
簡単に持ち運びできる静的な君が好き。
君は物かな。
語り手は君を制御したがってる。
語り手は教祖。
君は信者ですか?

好きなら離れなよって感じ。
愛がねーぜ。
忘却の彼方へ連れて行けって話。

濡れてる君は語り手の頭を殴る。
みんな元気だから、
ずっと一人でもいいんだ。
無限の解釈可能性は悪循環を生み出すけど語り手の記憶はきっと途切れる。
Posted by 今度返 at 2015年02月17日 12:30
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