2015年06月22日

訛伝創世記:200字川柳小説  川合大祐

初にさつまいもがあった。さつまいもの重味をあらわすために、重力ができた。皮の緋色をあらわすために色彩ができ、光ができた。可能性のひとつとして石焼きいもの屋台ができ、それを支える地球と、屋台から見える星々ができた。さつまいもにたかる蠅ができ、蠅を喰らう蛙ができ、蛇ができ、鳥獣草魚すべてが地に海に満ちあふれた。人類ができたのは何番目だったかわからない。ゆえに心すべし。さつまいもは銀河に、皿に今もある。

  銀河系宇宙の中のさつまいも  石田柊馬

posted by 川合大祐 at 07:02| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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