2015年09月10日

秘伝鳥葬註解:200字川柳小説  川合大祐

[訳註]*何も起こらなかった。*ゆえに、死はよろこびである。*三日月は満ちるためではなく、欠けゆくためにあるのだった。*死は何者かに喰われてはじめて完結する。*鳥の物語。これはハシブトオオガラスで構わない。餓えていなかった。〈ヒト〉も哀しみに餓えていなかった。両者が出逢った時、鳥葬と言う選択肢が発生した。そこに意思の疎通はあったのだろうか。無い、と断言できる。*やはり、ここでは何も起こらなかった。

  鳥葬の鳥と三日月見続ける  清水かおり(『超新撰21』所収「相似形」より)

posted by 川合大祐 at 04:23| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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