2016年07月31日

さらば愛しき三音字の人:200字川柳小説  川合大祐

スリーサイズがゾロ目の母親から、「お前の父親のジャケットは緑だったり赤だったり、ちょっとだけピンクだったりしたのよ」と言われて育った。そうなると人情として、ルーツである曾祖父の事が気になる。ポプラ社の全集を見に、図書館に通った。そうなると人情として、あの片眼だけに装着しているレンズが気になる。あれはいったい、どういう原理で顔面に貼り付いているのだろうか。それを母親に話すと「馬鹿ね」と言って消えた。

  ひも解けばルパン一家の血の匂い  落合魯忠(「月刊おかじょうき」2016年6月号より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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