2016年08月23日

有馬湯女/八上桐子(川柳)×升田学(針金アート)

葉ね文庫・開店1周年プロジェクト・「葉ねのかべ」第四弾、
有馬湯女/八上桐子(川柳)×升田学(針金アート)(葉ね文庫)のトークイベントへ行ってきました。

「葉ねのかべ」とは葉ね文庫の壁面を活用して詩歌人の作品発表の場としていただこう、というプロジェクトです。(葉ね文庫ブログより)

ちなみに
第一弾は高塚謙太郎さんの詩と、はらだ有彩さんの絵によるコラボレーション作品
第二弾は憑依系俳人石原ユキオさんの俳句の展示
第三弾は虫武一俊さんの短歌と三宅愛子さんの写真のコラボレーション作品

今回は、八上桐子さんが、「もし、句集をだすときにこんな装丁ならなんてすてきだろう」と想いを寄せておられた、針金画家・升田学さんにメールを送り、コラボが実現。

升田学さんの「有馬湯女」は、針金1本で構成される絵画的な作品「ヒトスジ」のひとつです。
葉ね文庫のかべに展示された「有馬湯女」のうつくしさに、しばし見惚れました。

下の写真は、升田学さんが撮影されたもの。
升田学さんのサイト、アートーンのリンクを貼る了解をいただいた際、送ってくださいました。

有馬湯女.png

左側にニシメタ?色の布が映っています。
これは八上さんが腰紐を有馬温泉の金の湯にそめられたもの。
その腰紐にさらさらさらっと、これもうつくしい字でエンドレス川柳(下句が、次の句の上句になり。20句目の下句は、1句目の上句になっています)がしたためられています。
八上さんは、「有馬湯女」とのコラボにあたり、有馬温泉に泊まって創作にとりかかられたとのこと。腰紐の色はもっと濃かったのですが、温泉成分で表面がざらざらしていたので洗い、すこし淡くなったそうです。

さて、当日は八上桐子さんの朗読もありました。
有馬湯女20句、しっとり湯気がたちこめているよう。

ね、雨もお湯の匂いがするでしょうあふれる水も息継ぎを惜しんで呼べば鳥の頚ちいさい橋を渡るとき縦に伸縮する時間いつもとおくで鳴く一羽石とひとつの影になる紐をいっぽん結ばれて吊るされて谷深くふかく眼の水ののぞく水にわかに人のざわめきがタンサン坂のはるか上カラスの羽の落ちてゆく湯水も傷の口ひらきからっぽのビン並ばせるうつくしくかつ退屈になぞられている耳の縁おやすみすすすすべり込む列車乾いた舌だった橋も坂も湯も ね、雨も



ね、雨もお湯の匂いがするでしょう/するでしょうあふれる水も息継ぎを/息継ぎを惜しんで呼べば鳥の頚/鳥の頚ちいさい橋を渡るとき・・・・・・とつらなってゆきます。

いいですね。雨、お湯の匂い、鳥の頸、橋、時間、石とひとつの影になる、紐、眼の水の、カラスの羽(有馬湯女の頭に載っているのはカラスだそう。いままでみたなかで一等うつくしいカラスでした)、からっぽのビン、うつくしく退屈に、おやすみすすすすべりこむ。
ぜひ声に出して読んでいただきたいです。

おもしろいお話・ゾクゾク(続々)のトークイベントでした。

↓升田学さんのサイトより、葉ねのかべのイベント紹介
http://www.a-t-n.jp/topics/2016/08/_811thu1010mon.html
↓来月9月8日から10月31日迄、有馬温泉街にあるガレリーア・レティーロ・デ・オーロにて個展「私とカメと対岸の空」を開催されます。
http://www.a-t-n.jp/topics/2016/08/_98thu1031mon.html




posted by 飯島章友 at 02:04| Comment(0) | 川柳イベントレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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