2017年01月01日

未来:200字川柳小説  川合大祐

息子をつくろうと思った。胴体は紙コップ、手足は割り箸、関節部はセロテープでとめることにした。何か物足りない気がしたので、頭脳には生命体として泥棒草を入れた。息子はよく笑った。よく笑った。どこへ行くにもぴったりとついて来た。そして行く先々で自分の分身を増やして行くのだった。息子が一万人になったたとき、最初の息子が行方をくらました。旅に出ようと思う。息子を捕らえる旅に。九千九百九十九人の息子を連れて。

  盗人を捕らえて見れば我が子なり(『誹風柳多留』より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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