2017年07月16日

ウィズ・トゥース:200字川柳小説  川合大祐

そうね、みんな知ってるけど、シンデレラが置き忘れていったのはガラスの総入れ歯だってこと。ママはラジオに投書してたわ。「この国の美徳はどこにいったのでしょう。入れ歯なんて、外から見るぶんにはわからない、口内に入れるのは絶対イヤなものを自己認証に置いて行くなんて、あまりにも卑劣ではありませんか。卑劣です」。要するに、みんな嫉妬に狂ってたわけ。え?あたしの入れ歯なら、桜の下に埋めて、どの木だか忘れたの。

  君を見る桜にすらも嫉妬して  千春(「川柳の仲間 旬」No.212より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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