2017年07月23日

白夜考:200字川柳小説  川合大祐

わが町にもスターバックスができたので、藤原鎌足について考える。クーラーがあの世のようにつめたい店内で、藤原鎌足について考える。前世紀の理想化されたアンドロイドのような溌剌としたバリスタを見ながら、藤原鎌足について考える。いつもキタムのアイスコーヒーを飲みながら、藤原鎌足について考える。ふと気付くと、目の前の君がすこし怒っているので藤原鎌足について考える。「今、藤原鎌足考えてたでしょ」うなずかない。

  セロファンに包まれてきた藤原鎌足  山口ろっぱ(「川柳北田辺」80号より)

posted by 川合大祐 at 00:00| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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