2018年02月27日

川柳雑誌「風」107号

川柳雑誌「風」107号
編集・発行 佐藤美文

1月初旬に発行された今号の巻頭言。佐藤美文さんが、「新しい人、特に若い人を呼び込めればいいなあとも考えている。幾つか川柳教室もやっているが、新しい手法が見当たらないまま、ここもマンネリ化してしまっている。出席している人たちにも相談してみるのだが、いいアイデアが見つからない」と書いている。

さて今号は、珍しくわたしも作品を出しているので自句を掲載しておきます。

少年は成長痛のかたちかな
おはようと胃から顔出す金曜日
目分量だが近道を行っている
古書店の裏口からが猫の道
成り成りて成り合わざるを空という
食道をビールが速度違反する
焼き肉を前頭葉で巻いてみる
遺伝子が違うのでもう読めません
燃え尽きたあとに見つけるラムネ玉
遺失物保管所がある終の道
コンパスは七勝七敗くり返す

すっぽんぽんで台風が来る
こむらがえりがよみがえる夜
臥せしゴジラは古墳となりぬ
猫背のまんま一月が来る


今後は十四音の方もきっちり数をそろえて提出せねばなるまい。いま、自由律俳句や前句附の十四音をも調べ、その可能性を探っているところだけに。

佐藤美文さんに幾つかの句を鑑賞していただきました。ありがとうございます。上掲4句目についての鑑賞を引いておきます。

古本屋の裏口が猫の出入り口とは面白い発見である。猫は野性味が強く、どこからでも出入りする。古書店の裏口だから、もしかすると漱石が飼っていた猫かも知れない。名前を付けてやれば居付くだろう。

なお、今号は「第29回十四字詩誌上大会」の結果が発表されている。特選だけ引いてみます。

 課題「趣味」 渡辺梢選
 特選 
ガーデニングでいい人になる  喜田直子

 課題「揃う」 齊藤由紀子選
 特選 
欠けた席にも据える箸置き  森吉留里惠

posted by 飯島章友 at 22:30| Comment(0) | 柳誌レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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