2018年04月30日

HEART OF SWORD:200字川柳小説  川合大祐

ひとりでは遠い明日を夜明けのままで超えてゆくポチがいた。ポチの鼻はいつも濡れていたが、神様は何も禁止なんかしてないので星占いもあてにならないという説明をあてにすほど、ポチは愚かではなかった。海岸のない砂浜で、ポチは思った、斜に構えてたほうが楽になると。その論理に従って、ポチはポチ自身を見た。ポチのようにポチである存在は世界に唯一であると知りながら、気がつけばこの星はポチのみで充満しているのだった。

  耳元で叫んでT・Mレボリューション  樹萄らき(今月の作品「ガラス越し」より)
posted by 川合大祐 at 22:35| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。