2018年10月12日

創作軌跡

ぷらむ短歌会発行の「ぷらむ短歌集4」が今月発行されます。売り物というよりも会員のためのアンソロジーです。私は途中から参加しはじめたので、「ぷらむ短歌集1」(2003年)のときには間に合わず、「ぷらむ短歌集2」(2007年)から参加しています。

ぷらむは、わたしにとって実家みたいな歌会。もともと月1の趣味として参加しだしたため、いまでもその延長で気負わない歌を出しています。

過去の短歌集から自作を三首引用してみます。

「ぷらむ短歌集2」(2007年)
雪道を帰る少女の長グツの赤が粒子になるまでみていた
星ぼしはオセロのように入れ替わるエゾオオカミの消えた世紀に
くちびるをしめった傷におし当ててつんとひとつの枝先となる


「ぷらむ短歌集3」(2010年)
休日の川辺を照らす夕づく日独り身われの影ながながし
柵ありて立ち入れずある湧水口わが去るを見て子らが柵越ゆ
ふるふるとおぼろどうふは皿にあり匙でえぐればめざめゆく自我


2007年は「かばんの会」に入会する前。作風もザ・短歌≠チて感じがあまりないですね。一方2010年は、かばんに入った翌年。すでに終刊となった短歌商業誌の新人賞をいただいた頃で、3年前と趣きがちがっています。

短歌集2では、東直子さんが鑑賞をされています。わたしの宝物です。一首目についてはこんな鑑賞をしていただきました。

この歌のポイントは、なんといっても「粒子」だろう。一般的な表現だと「点」になるところを、肉眼では捉えることのできない「粒子」と表現することで、少女への圧倒的な思い入れがうかがえる。又、雪の中の「赤い粒子」は心象風景としてもたいへん美しい。

作品集はじぶんの創作軌跡を振り返ることができる。短歌・川柳・俳句をとわず、みなさんもぜひ記念作品集を作ってみてください。じぶんのデータとして、アルバムとして、きっと重宝すると思いますよ。
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