2019年07月07日

川柳雑誌「風」113号

川柳雑誌「風」113号(令和元年7月1日)
編集・発行 佐藤美文
年4回発行 年会費3000円

今日は七月七日、七七の日なので川柳雑誌「風」を取り上げてみたい。「風」は十四字詩欄をもつ柳誌なのである。今号は、同誌の年度賞にあたる第20回風鐸賞の発表号。十四字と十七字に関わりなく10句で応募できる。審査員は5名で、各審査員が投じた点数の合計で順位が決まる。20回目の正賞は山田純一(十四字)、準賞は林マサ子(十七字)と森吉留里惠(十四字)。以下、正賞より1句。

 来し方語る片減りの靴  山田純一

なお準賞の森吉留里惠は以前、十四字の句集を出版している。

 疫病神も神のはしくれ  森吉留里惠『時の置き文』(2016年/新葉館出版)


会員作品【十四字詩 風鐸抄】
 耳から先に令和元年  本間かもせり
 となりの窓も窓を見ている  〃
 二、三歩先を歩き出す季語  〃
 お箸は右手スマホ左手  星野睦悟朗
 太陽を蹴る意地の戦い  石川川柳
 モデルが着れば格好いい服  興津幸代
 メビウスの輪の見せぬハラワタ  森吉留里惠
 ソーメン茹でてここからの夏  齊藤由紀子


「風」では七七のことを十四字詩と呼称しているが、わたしは歴史に鑑みて短句と呼んでいる。五月にわたしが制作した七七のフリーペーパーも「川柳作家による短句フリーペーパー」と題した。飯島章友・石川聡・いなだ豆乃助・大川崇譜・川合大祐・暮田真名・小池正博・本間かもせりの七七句、短句の歴史、関連書籍などをまとめた。

七七の句型を作るひとは徐々に増えてきていると聞く。まだまだ未開なジャンルなので、これからもどんどん開拓していきたい。

参考
【短句】誹諧武玉川の短句と近現代の川柳十四音【十四字詩】@
【短句】誹諧武玉川の短句と近現代の川柳十四音【十四字詩】A

posted by 飯島章友 at 20:30| Comment(0) | 柳誌レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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