2019年11月02日

【絵川柳】よそのカゴ白滝足りないでしょう/大川崇譜

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よそのカゴ白滝足りないでしょう/大川崇譜

* 「そして大阪バラが咲く街」「コンテナが太平洋に帰宅する」「雲は焼きサバ冬を待っている」。どうして現代川柳は口語構文をたいせつにするようになったのかなあとときどきどきどきしながらかんがえる。サラリーマン川柳やシルバー川柳は口語構文をたいせつにする傾向はなく、むしろ標語的にして意味性を強く相手に訴えるが、現代川柳は、「今夜はくもりときどき雨が降るでしょう」のような口語構文を密輸して転用する。もしかしたら川柳というのは、〈みじかい文〉というジャンルなのかもしれないなあとおもうことがある。そういうジャンルはないですよ、と言われたとしても、オカルト的に、〈みじかい文〉をあるとき信じたひとたちが集まっているばあいもあるのではないか。Suicaをかざすことと、詩を書くことのあいだにどれくらいのちがいがあって、どれくらいそのふたつがとりかえっこできたりするんだろう。かざしたときと書くときの顔はどれくらいちがうんだろう。そうおもったときに、そういうことをかんがえながら、あるいた。(柳本々々)
posted by 柳本々々 at 03:41| 今月の作品・鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする