2020年09月20日

千春『てとてと』を読む きょううれしかったこと 柳本々々

「入ってもいいですか」「いいですよー」ちつ  千春『てとてと』

たとえばこの句がちつが会話してる句とかんがえてみる。性にかかわることかもしれない。性にかかわることかもしれないのに、「いいですよー」とちつは元気だ。なんでちつは元気だったんだろう。「いいですよ」とか「いいです」じゃだめだったんだろうか。

どうして、「ちつ」は「いいですよー」と元気に返事したのか?

わたしは、「ちつ」はうれしかったんじゃないかとおもう。

入れても、じゃなくて、入っても、だった。あいては全身のきもちで話してくれていた。いいですか、とていねい語だった。ちゃんとおうかがいをたててくれた。「入ってもいいですか」には、わたしはあなたと会話をしたいんです、という意思がある。それが、ちつには、うれしかったんじゃないだろうか。

わたしは、この句は、性の句ではないとおもう。あなたと会話できたことがうれしかったという、うれしさの句なんじゃないかとおもう。だから、「いいですよー」と、ことばがつい伸びた。ー、って、うれしい、ってことだとおもう。いつも。いま、辞書で、「ー」を調べたら、うれしいときにつかうでしょあなたも? と書いてあった。
posted by 柳本々々 at 18:35| Comment(0) | 川柳句集を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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