2020年02月01日

屋 隊/石山正彦


歌うこともなくて、子ども泣くつて

橋のうら廻っていくとはなした餃子

ほとんどのごま塩あたま小分けする

メリケンサックとはぎょうざから来

指じっぽんで送ったメールから来季

いつまでもずつといつしよなんだよ

蝶ちょうを拭きながら追い吐く双子

こめかみにひらひりひれと四字熟語



【ゲスト・石山正彦・プロフィール】
無所属。1997年生まれ。


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2020年01月01日

ビラ貰う/中山奈々


祝福の頭皮を右に寄せている

福祉総務課即身成仏係

昨日まで知っていた岩波文庫

日雇いのセロテープ長めの名札

一片を粘らせる太陽フレア

片仮名で書けザビエルの親戚は

買取りの一冊が生焼けである

取り替えたエンドロールのビラ貰う



【ゲスト・中山奈々・プロフィール】
1986年、大阪生まれ。以後ずっと大阪在住。高校在学中に俳句を始める。俳句結社「百鳥」同人。
川柳については隣人として読んでいたが、いつの間にか敷地に。「川柳スパイラル」会員欄。「川柳北田辺」うろうろ。


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2019年12月01日

時間無制限一本勝負/浪越靖政


明烏呼ぶまで時間無制限

裸締め掛け合っている あいだがら

何度でも卍固めの心地よさ

お約束の場外乱闘 痴話喧嘩

ときどきは異種格闘技も試したい

タイガーマスクになると元気なお父さん

タイガーマスクきのうのベッドに置き忘れ

裏技まで使い果した昼の月



【ゲスト・浪越靖政(なみこし・やすまさ)・プロフィール】
1973年 新聞投句で川柳開始。
現在、柳誌「水脈」編集人。ほかに「川柳スパイラル」「触光」「川柳さっぽろ」な
どに投句。
句集「ひと粒の泡」(95年)、「発泡酒」(02年)、「川柳作家ベストコレク
ション」(18年)。


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2019年11月01日

さがして私のてのひらにのせて/大川崇譜


そして大阪バラが咲く街

敢闘賞は養生テープ

よく煮込まれた白いスコッティ

銀河系ひずんだらしい請求書

コンテナが太平洋に帰宅する

いちじく熟年の焼けた手を繋ぐ

雲は焼きサバ冬を待っている

よそのカゴ白滝足りないでしょう



【ゲスト・大川崇譜・プロフィール】
★平成14年、海紅ホームページの作成の手伝いをきっかけに自由律俳句を始める。休俳を経て、御藩亭句会が復活を機に投句を再開。平成30年より 川柳を始め、 川柳スパイラルに入会する。東京生まれ、東京育ち。 https://twitter.com/gohantei_kaikoh
★句集『さがして私のてのひらにのせて』をminneにて販売しています。 https://minne.com/items/18505510


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2019年10月01日

次の音/米山明日歌


銃声はたぶんこの先桐の先

梨の芯おもいがけない声をだす

ぬかるみに落としてもまだ白い花

貫乳からもれだす夜の歯ぎしり

草いきれ日傘の骨にある記憶

行き先のある風だけにある香り

少しだけ持ち方かえてみる明日

その次の音を求めてたつうぶ毛



【ゲスト・米山明日歌・プロフィール】
2007年より川柳らしきもの始める。
ねじまき句会、おかじょうき川柳社、かもめ舎、川柳マガジン等で、勉強させていただいてます。


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