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7月20日に「川柳カモミール」4号が発行されました。
今回は「カモミール句会設立五周年記念誌上句会」の発表号です。
上位句については「川柳日記 一の糸」をご覧になってください。
以下は川柳カモミールメンバーの作品より。
なお今回、各作品への評は、柳人の小池正博さんと歌人の佐々木絵理子さんが担当されています。
とびきりの笑顔でエッシャー渡される 潤子
渡されたのがエッシャーとなれば、「とびきりの笑顔」も字面どおりには受け取れない。
福笑いのような笑顔なのかもしれません。
点だった頃の点ではなくて 雨 守田啓子
点にも境涯がある。
かつては時間の流れを塞き止めていた点なのに、いまは雨の滴のように時の流れに身をまかせ。
また百羽カラスが増えて楽しい地球 細川静
カラスも地球の賑わい。
先進国の人間は少子高齢化でも、カラスや、ごきぶりや、ねずみは、ますます増えていくのでしょうね。
前世はスーパー南瓜だったのよ 滋野さち
漢字の前に「スーパー」をつけるとアラ不思議、渋さが一変します。
スーパー銭湯、スーパー歌舞伎など、実際にあるもののほか、スーパー川柳、スーパー写経、スーパー町内会、スーパー平泉成なんてどうでしょう。
牛乳と乳牛ほどに遠去かる 笹田かなえ
カレーライスとライスカレーならば違いは殆どありませんが、牛乳と乳牛だと確かにまったく違いますね。
豆乳と乳豆でもまったく違いますが、18禁かも。
