さて2頭のすてきなライオン。
ライオンはもっと泡に着替えておいで 瀬戸夏子(川柳スープレックス/2015/10/01)
「着替えておいで」というやさしい命令形。泡は仏像の天衣のようなものかな?びっしりとライオンで埋め尽くされたライオン曼荼羅を想像。どの個体も、他のものとは泡の量が異なっている。
どこへ行くのかライオンが歩いている 筒井祥文(川柳カード創刊号)
この句が合評会で読まれたとき、くんじろうさんが「勝手にゆうてたらええやん」と。そう、ライオンが歩いている理由なんてわからないし、それを問うている状況はまこと益体なし。その益体のなさがこの句の魅力。