2016年06月25日

異貌人:200字川柳小説EX  川合大祐

今日、男が死んだ。もしかしたら明後日かもしれないが、ワタシにはわからない。蘇って来たとろろ汁でもう一度男を殺した。太陽は別に黄色くなかった。(完)と見せかけて、物語にはまだ続きがあるのだった。とろろ汁の表面の微細な波立ちが、大気を震わせて雲を呼び、降った雨は海に落ち、熱水噴出孔で反応して遺伝子を形成し、単細胞は多細胞へと進化し、陸のゾウになった。すべて一日のことである。今日だったのかはわからない。

  ワタシを棄てた男が死んだとろろ飯  (川柳スープレックス・前句附句会より)

*現時点(6月25日21時30分時点)で作者不明です。誰なのか楽しみ。前祝いと言うことで。


posted by 川合大祐 at 21:27| Comment(0) | 川柳小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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