奇数と偶数、どっちが好き?ときかれたことがあった。
心理テストの類だったのだろうか。
わたしの場合、まよわず「奇数」である。
きっちり半分に割れないところがかっこいい。
奇数は英語ではodd number。oddは「奇妙な」という意味だ。
左右の目の色がちがう猫がいる。左右の目の色がちがう状態をodd eyedというらしい。
odd eye だけでは和製英語だとか。参考:eyes mismatched in colour
動物の目のほとんどはふたつ。立体視のためだというが、霊長類のように二つの目が同じ面にならんでいるならわかるけれど、犀はどうなんだろう、魚は?いったいどんな視界をかれらは持っているんだろう。
さて「目は奇数」の句。
浮かんだのは、手塚治虫の『三つ目がとおる』だった。おおきな絆創膏でかくされることもある三つめの目は異能の証である。
でもまてよ、なのである。
「目はみっつ」とは書かれていない。さていくつなんだろう。
しかもこの目、とらえがたい位置関係にあるらしい。もしくは点滅?しているのか。何度も数えたくなるような在り方のようだ。
顔だけではなくて手のひらや頭頂部やひかがみにもあるのかもしれない。
いったいその友だちの目がとらえる世界とは・・・・・!?
おもしろいのは数える人が平静であることで、「やっぱり奇数だなぁ」と確認している。
まさに奇妙。